パリオリンピックのトライアスロンとオープンウォーターの競技会場であるセーヌ川。
水質が汚いことで有名で「選手をうんちで満たされたセーヌ川に突き落とすのは愚かだ」と一部現地報道もされており、
開催を危ぶまれていましたが予定通り決行されました。
大阪道頓堀の4倍の大腸菌の数と言われているセーヌ川ですが、なぜそんなにも汚染されているのでしょうか?
トライアスロンでは競技後に嘔吐する選手が続出したそうで、相当汚いことが露呈してしまいました。
なぜそんなにも汚いのか、詳しく調べてみました。
ぜひ最後までご覧ください。
【理由】セーヌ川はなぜ汚い?犬のうんちが投げ捨てられている⁉
セーヌ川は過去101年間、水質汚染を理由に遊泳が禁止されていました。
なぜそんなにもセーヌ川は汚いのでしょうか?
セーヌ川が汚い理由その1:下水処理をせずにセーヌ川に排水するから
パリは下水処理施設が発達しておらず、雨水と生活排水が混ざり合ってセーヌ川に流れ込む合流式下水道が未だに多く残っています。
そのため、大雨の際には、未処理の生活排水が大量にセーヌ川に流れ込み、水質悪化を引き起こしていました。
また、セーヌ川上流にある工場からは工業排水が流され、化学薬品や重金属が汚染の原因となっています。
さらに農業が盛んなフランスですから農業排水も流されており、農薬や化学肥料がセーヌ川に流れ込んでいます。
セーヌ川が汚い理由その2:観光客の増加
パリは観光名所であるため年間多くの観光客が押し寄せます。
セーヌ川も観光スポットであり、観光客がポイ捨てするゴミで汚染が進んでしまいました。
セーヌ川が汚い理由その3:フランス人がうんちをしたから
フランスのマクロン大統領はパリオリンピック開催のために、
セーヌ川の清掃費用として10億ユーロ(約1兆5,000億円)を投入することを発表
そして6月に水質改善を証明するためにマクロン大統領自身がセーヌ川で泳ぐことを約束しました。
これに反対したパリ市民が
マクロン大統領をうんちだらけのセーヌ川で泳がせてやろう
とマクロン大統領が泳ぐ日と同じ日に集団でセーヌ川にうんちをするよう呼びかける新しい運動を始めました。
マクロン大統領が泳ぐ時間にちゃんとうんちを届けるために、
いつどこでうんちをすればマクロン大統領に届くかを計算してくれるWebサイトさえ作られたそうです。
本当にこれが決行されたかどうかは不明ですが、日常的に犬の糞を投げ捨てたりしているようなので
うんちまみれな川であることは間違いなさそうです。
セーヌ川はどのくらい汚い?道頓堀の4倍の大腸菌
7月23日に毎日新聞が報じたところによると、
セーヌ川の水には大腸菌が大阪の道頓堀川の4倍も含まれているそうです。
道頓堀川といえば、決してきれいとは言えない川の底にカーネルサンダース人形が沈められているイメージが強いですよね。
ですが近年は水質が大幅に改善されていいます。
遊泳禁止ではありますが、大阪湾から琵琶湖へと向かって泳ぐアユの通り道にもなっているとも言われています。
そんな道頓堀でさえ、遊泳禁止で水を飲み込んでしまうとお腹を壊すリスクが高いと言われているので、
その4倍のセーヌ川は相当なものでしょう。
ガンジス川はどのくらい汚い?ガンジス川で泳ぐインド人も引くレベル
ガンジス川はインドで1番有名な川ですよね。
宗教的な意味で神聖な川であると同時に生活排水や工業排水せ汚染されていることでも有名です。
そんなガンジス川で日常的に沐浴をしているインド人ですが、
そのインド人ですらセーヌ川の水質を指摘するレベルのようです。
インドメディアが「セーヌ川が汚すぎて練習できない」と報じるレベル
なんだとか。
これは水質がいかに酷いか説得力がありますよね。。。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はパリオリンピックのトライアスロンとオープンウォーターの会場である
セーヌ川がなぜ汚いのか、理由を調査しました。
生活排水、農業排水、工業排水、観光客のゴミ、犬の糞等が主な原因でした。
フランスはオリンピック開催1年前から大規模なセーヌ川清掃プロジェクトを行っておりましたが、
残念ながら開催前までに遊泳できるレベルには達しなかったようです。
選手たちの体調が心配です、、、。
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